みなさん、こんにちは。
主に自社サービスの開発運営を担当している伊藤です。

今日は表題のiOSアプリにおけるリジェクトの事例をご紹介しようと思い筆をとりました。

Appleのストアでは日々新しいアプリがリリースされていますが、審査のポリシーもOSのアップデートごとに刷新されていっているので、その変化に対応していくことは重要ですが当社のように多数のアプリを専門的に開発しているようなデベロッパーでなければなかなか遭遇できないリジェクト事例もあったりします。

ダークモード

昨年のOS13リリースから一番話題になったのが「今後はダークモードが必須になる」というポリシー変更ではないでしょうか。

その前からTiwtterなど有名なアプリの一部では既に提供がされていた機能ではありますが、昨今の端末の大画面化に影響された消費電力の低減、安眠対策などいろんな面であったほうが良い機能ですがAppleはそれを今後は必須とするという大胆な変更を謳ってきました。

ある程度の猶予期間はあるようですが2020年中には対応しておきたい1つの変更です。

ちなみに当社のメディアアプリの一つ、完全匿名チャットの「HONNE」は元々ダークなトーンではありましたが部分的に対応をする必要があり昨年のうちにダークモード対応を完了しています。

「え?どこが?」という意見も聞こえてくる気がするので一部をご紹介すると、端末のモードをダークモードに変更した時に「アプリ内部でメールを起動した際に件名が白くなってしまう」という謎の現象に見舞われやむなく対応をしました。

これはOSのバグなんじゃ・・・という疑いもありますが修正できたのでバグではなく仕様何でしょうね。。

コンテンツフィルタ・ブロック機能

また、もう一つの当社が開発運営するチャットコミュニティ「COM」ではユーザー同士がゲームについて自由にチャット投稿できるという基本部分で昨年のリリース時にリジェクトをされました。

「投稿できるコミュニティ」においては「それを受け取るユーザー側で嫌なものを自分でフィルタリングできること」という機能を提供してほしいとのこと。

さらに「ユーザー単位でブロックできること」というのも求められました。

確かにコミュニティにおいては色んなユーザーがいるため快適に利用しようと思うとこういった機能は必須とも言えるのでもしこれからコミュニティアプリを作ろうとお考えの方は参考にしてサービス設計をしてみてください。

リジェクト対象ポリシー:Guideline 1.2 – Safety – User Generated Content

in app purchase – 個別課金の落とし穴

そして昨年末に「HONNE」ではそれまで非常に要望が多かったユーザーさん向けの「アンケート作成」「グループ作成」機能を解放したのですがそれをするための消費アイテムとして「有償チケット」も合わせてリリースすることになりました。

ところが「ユーザーアンケート作成」「ユーザーグループ作成」機能を搭載したアプリ本体の審査と「有償チケット」の審査が別々に行われるため、本体の審査が完了して機能がリリースされているのに肝心の課金部分の審査が完了しないという自体に見舞われました。

リジェクト理由は簡単にいうと「どこから課金できるの?教えて」という趣旨だったんですが、アプリ本体の審査が終わってる状態だったので我々開発陣は「どうしてそれがわからないのか」しばらく理解できずにいました。メッセージもちょっと遠回しな言い方だったんですよね。。

結局、課金までの導線を絵で示したらあっさり審査完了したのですが、ここで気をつけなければいけない点をみなさんに2点お伝えしておきます。

(1)リリースの順番

個別課金機能を追加した時は課金の審査が通ってから本体のリリースをしましょう!

(2)審査担当について

アプリ本体と課金部分の審査しているAppleの担当は別人です!本体の機能をチェックしている人と販売商品をチェックしている人で情報共有されている訳ではないので注意!

 

いやー、この時既にアプリ本体リリースしてしまっていたので焦りました。

しかしHONNEユーザーのみなさんは優しい方が多いので特にクレームはいただかなく、しばらく待っていただいて、その後はみなさん活発にアンケートやグループ作成をしていただいています。

みなさんもアプリを作りたい、開発したいという時になって初めて遭遇することがほとんどだと思いますが、当社の事例をみて少しでもリジェクト回避に役立てればと思います。

ではまた別の記事でお会いしましょう。

もし気になった方は「完全匿名チャットHONNE」「ゲーマー向けチャットコミュニティCOM」をどうぞよろしくお願いします!