食欲の秋、今一番食べたいものは脂がのった秋刀魚です。 どうも食いしん坊ライターのKuma(クマ)です。
iPhone6発売してから早くも1ヶ月経とうとしていますが、 相変わらず職場でもプライベートでもiPhoneの話題は事欠きませんね。 Androidユーザーの自分としては、ここ最近ずっとジェラシーを感じております。
そんな私が今日は、Androidの魅力的な部分を紹介したいと思います。 しかも、アプリデベロッパーさん向けに耳寄りな情報になりますので、是非ともご覧ください。
ところで、皆さんプッシュ通知ってご存知ですか?
言葉は知らなくても、スマートフォンアプリを使っている人であれば、 ほぼ全員が目にしたことがあると思います。
そうそう、この赤枠で囲んでいるアプリからくるお知らせのこと。 アプリの開発やってる会社ではこれを「プッシュ通知」と呼んでます。 そして、昨今プッシュ通知はアプリに欠かせない機能の1つになってきてます…。
そんなの知ってるよ!という声も聞こえてきそうなので、 ウンチク云々の話は置いといて本題に移りたいと思います。
同じタイトルのアプリでもiPhoneとAndroidでは、 プッシュ通知を送ったときに、ユーザーがアプリを起動する割合に大きく開きがあるんです!
具体的な数字を見ながら解説していきましょう。
次の画像は、当社で開発を行ったアプリにおいて、 ある一定の条件下でプッシュ通知を行ったときの、iPhone版(図1)とAndroid版(図2)それぞれの結果レポートです。
なお、このアプリのジャンルはエンタメ系になり、LINEやFacebookのように毎日使うものではありません。
また、ユーザーの条件を変えて配信した結果を2とおりピックアップしました。 条件は下記の設定を行っております。
①過去3日間に起動したユーザー
②過去3日間起動していないユーザー
では、プッシュ通知を受け取った後にアプリを起動した割合(反応率)に注目していきたいと思います。
”②過去3日間起動していないユーザー”の条件から見ていきましょう。
反応率
iPhone 0.53%
Android 0.87%
結果
iPhoneとAndroidに大差はなくほぼ同程度
そもそもアプリを使用するモチベーションが高くないユーザーグループなので、 プッシュ通知に対して全く興味を示してないようです。 まさに、猫に小判、馬の耳に念仏、豚に真珠。 そして、この数字の低さはアプリの運営会社泣かせですね。
次に、”①過去3日間に起動したユーザー”の条件を見てみましょう。
反応率
iPhone 5.90%
Android 19.30%
結果
Androidの方がアプリを起動する割合が約4倍も多くなる
おもしろぐらい差が出ましたね。
こちらは普段から頻繁にアプリを利用しているユーザーグループなので、 通常であればプッシュ通知に対してもポジティブな反応を見せると思います。 しかしながら、iPhoneとAndroidとではここまで大きな違いが生じます。
これはどうしてなんでしょうか。
諸説ありますが、一番はプッシュ通知の許可の取り方に起因しているものだと考えてます。
実は、プッシュ通知を送るにはiPhone、Androidとも事前にユーザーの許可を取る必要があります。
例えばiPhoneユーザーの方だと、
こんな画面をご覧になったことありませんか。
この画面で許可を得ることで、晴れてユーザーにプッシュ通知を送ることができます。
反対にAndroidはと言うと、iPhoneのように許可をとる画面は表示されません。
GooglePlayからアプリをダウンロードする際に許可をとっています。
そのため、Androidではユーザーが許可しない場合、そもそもアプリのダウンロードができない仕様になっているんですね。
これらの違いをまとめると、
iPhone: 強制的にプッシュ通知の取捨選択を問われる
Android: 暗黙の了解で許可している
上記の違いにより、iPhoneユーザーの方が許可する可能性が低くなります。
プッシュ通知の許諾率の違いから、iPhoneとAndroidではプッシュ通知後のアプリの起動率に差が生まれています。
ということで、最後に本日のおさらいです。
『Androidユーザーにはプッシュ通知が届きやすい!!!!』
以上、アプリを作っている会社は、iPhoneとAndroidの特性の違いを考慮した上で、 プッシュ通知を上手く活用していきましょう。
次回は、iPhoneユーザーに対してプッシュ通知の許諾率をどのように上げるか、 その対策方法について書いていこうと思います。
是非とも、ご期待ください!!