検索すると「電池消費が激しい」「強制終了してエラーダイアログが出る」などネガティブなイメージの強い『Google Play 開発者サービス』ですが、2014/7/2にv5.0がリリースされ2014/9/30現在v6.1までリリースされています。

今回は5.0で追加された機能でおもしろそうなものをピックアップしてご紹介したいと思います。(v6.1については後日更新予定です)

Android ウェアラブル サービス

腕時計型ウェアラブルデバイス向けに設計されたGoogleのAndroid OSベースのオペレーティングシステム「Android Wear」との連携を容易にするAPIセットの追加が行われました。
自動同期・データ保存・低遅延メッセージングインターフェースにより、データ同期や転送・メッセージのやりとりを可能にしたため、すでに発売されているAndroid Wear 搭載スマートウォッチとの連携アプリの実装が容易になります。

※Android Wear 搭載スマートウォッチについては以下参照
https://smhn.info/201409-android-ware-smartwatch-matome

Google Play ゲーム サービス

『Quests』というプレイヤーに時間ベースの目標達成型イベントを提供するための API セットが追加されました。
こちらの機能ではゲーム活動データを Quests サービスに送信し、Quests サービスに各ユーザーのゲーム内の状況を把握させることができます。
定期的または任意のタイミングで新規Questsを生成することができ、アップデートなしで無限にゲーム内にイベントを追加することが出来ます。

また、v5.0のアップデートでは『Saved Games』というサービスも追加されています。
こちらはゲームの進捗状況をクラウドに保存して複数のデバイスで同じゲームを楽しめる機能です。ゲームの進捗以外にもカバー画像、詳細説明、プレイ時間も保存することができます。Google に進捗が保存されていれば、プレイヤーはゲームを最初からやりなおさずに済み、カバー画像と説明を加えることで前回プレイした状況を確認することができます。

※Google Play Game Servicesについては以下参照
https://developers.mobage.jp/blog/2014/5/19/google-play-game-services

Google アナリティクス

知名度の高いGoogleの分析ツールであるアナリティクスですがこちらも
Google Play 開発者サービスに内包されています。
5.0の追加機能では拡張eコマースに、顧客活動を全面的に可視化し、製品インプレッション、クリック数、製品詳細の閲覧数、ショッピング カートへの製品追加、チェックアウト プロセスの開始、内部プロモーション、決済、返金等を測定する機能が追加されました。
ユーザーが購買プロセスからどの程度乖離しているのか、そして、ユーザーが離脱しているポイントはどこかといった分析を行うことができます。

まとめ

この「Google Play 開発者サービス(Google Play Services)」はサービスとしてOSとは独立している為、端末のOSアップデート時にもトラブルなく移行することができます。
また、アナリティクス使用時にも以前はSDKの更新が必要でしたがGoogle Play Servicesに内包しているため更新作業が必要ありませんし、自動でアップデートされていきます。

この他にも多種のサービスを内包しており、
細かな修正や機能追加がバージョンアップの度に行われています。
大変オススメの機能になっていますのでAndroid開発の際には使用してみてはいかがでしょうか?

Androidの実装時にお役に立てるように今後も調査結果を随時更新していきたいと思います。