今回は開発に使える便利なツールを紹介していきたいと思います。主に筆者がCocos2dを使って開発するときに使用するものになっているのでちょっと偏っていますが、Cocos2d以外の多用なゲームフレームワークに対応しているものが多いので是非興味のある方はチェックしてみてください。

今回紹介するツール

  • Texture Packer
  • Physics Editor
  • Glyph Designer
  • Particle Designer
  • CodeBox

どれも有料のツールになってしまいますが、無料体験出来るものも多いので是非一度使ってみてください。どれも本当に便利で、価格も個人的には良心的だと思います。ツールの開発者たちも個人開発者だったりで、ライセンスの規約も結構ゆるかったりします。

今回は全て簡単な紹介で済ませてしまいますが、後日各ツールの使い方等を紹介していきたいと思います。

Texture Packer

https://www.codeandweb.com/texturepacker

Texture Packerはスプライトシートを簡単に作成できる非常に便利なツールです。正直2Dゲームプログラミングを行う場合、必須と言っても良いぐらいかと思います。今主流のスプライトシート作成ツールはこのTexture PackerとZwoptexというツールみたいです。私はZwoptexを使ったことがないので、どちらが良いといった評価はできませんが、Texture Packerを不便に思ったことはありません。アップデートもかなり頻繁に行われていて、新しい機能が追加されたり使いやすくなったりしています。

ドラッグ&ドロップでフォルダごと入れてしまえば、そのフォルダの中のスプライトが自動で全てスプライトシート化される様になるので、頻繁に起こる素材の差し替え等もフォルダの中身を最新にしておけばすぐに対応できてしまいます。ドロップボックスなんかを併用すると非常に便利です。さらにさらに、コマンドラインツールもあってビルドする時に一緒に最新版のスプライトシートをエクスポートする様に設定できちゃったりします。これから開発するアプリで使うこともないかもしれませんが、retina用と非retina用の素材も自動で吐き出してくれます。

他にも色々な機能がついていて、さらにフレームワーク開発者の方やブログを執筆している方には無料で提供している様です(条件はある様ですが)。値段は為替の変動で上下するためウェブサイトで直接チェックしてください!

Physics Editor

https://www.codeandweb.com/physicseditor

Physics Editorは物理エンジンを使用する際に(Box2d等)Body(物体)の形と特徴を簡単に作成出来るツールです。Texture Packerと同じ開発者が出しているツールです。物理エンジンを使ったアプリを作成する際はほぼ必須と言ってもいいぐらい、便利なツールです。衝突判定等をスプライトの形通りに行いたい場合など、ツール無しだと各vertexを指定して、かなりコードが長くなり素材の変更等がある度にかなり面倒な作業を強いられます。このツールを使うとそんな作業ともおさらばです。自動で形を判別してくれますし、各パラメーター(frictionやdensity等)、衝突判定のbit指定全て出来てしまいます。形の微調整もマウスのドラッグ操作で簡単に出来てしまうのでもう言う事なしです。そして吐き出されたplistをプログラムで読み込んで使うだけのシンプルさです。

前述のTexture Packerとセットで買うとお得になっていますので、使ってみて両方気に入った方はまとめて買ってしまうのが良いかと思います!

Glyph Designer

https://www.71squared.com/en/glyphdesigner

Glyph Designerはビットマップフォントを簡単に作れるツールです。フォントファイルを導入する程ではない場合に重宝します。特にスコア表示やアイテムの所持数表示など、数だけ特徴のあるカスタムフォントを使いたい!といった時にはビットマップフォントがおすすめです。

使いたいフォントファイルをロードして、色、シャドウ等のエフェクトをかけて使う文字を指定するだけの簡単さです。なんでも出来るというわけではないですが、フォントにかけたいエフェクトは大体揃っています。あとはエクスポートして吐き出されたplistファイルと画像ファイルを組み込んで使用するだけです。

Particle Designer

https://www.71squared.com/particledesigner

Particle Designerはパーティクルを簡単に作成できるツールです。このツールはGlyph Designerの発売元と同じ会社が開発しています。このツールのすばらしいところは、ものすごい数のパーティクルのパラメーターを簡単に指定でき、ツール内で見た目を確認できるところにあります。またサンプルのパーティクルもかなりあり、それを元に作って行く事ができます。

パーティクルは演出で使うことがメインかと思いますので、やはり見た目を重視していくわけで、これをプログラムを走らせて毎回微調整しながら確認するといった作業から解放されるというだけでもこのツールを利用する価値はあるかと思います。そして、ただ意味も無くパーティクルを色々作るのが楽しかったりもしますw

CodeBox

https://www.codeboxapp.com/

最後はちょっとおまけですが、開発全般で役にたつツールの紹介です。スニペットアプリは本当に色々なものがあるので、CodeBoxが一番というわけではないと思いますが、僕は使いやすい方だと感じています。このツールはよく使うコードの断片(スニペット)を保存して置く事ができるツールです。ざっくり言えばクリップボード(コピペ)にたくさん保存できるツールみたいな感じです。色々な言語にも対応していて、スニペットの管理もしやすい良ツールかと思います。

先ほども言った様に、スニペット系アプリは色々なものが出回っているので自分が気に入ったものを使うのが一番かと思います(無料のものもあります)。ただ、使っていない方は是非使ってみてください。使いこなせば作業効率が飛躍的にアップするかと思います。

最後に

長々と書きましたが、ここらへんで終わりにしたいと思います。後日各ツールの詳しい使い方等を順次アップしていこうかと思います。今回紹介したツールは全て有料ツールですが、無料で試せるものが多いので気になったら一度試してみてください!また、ツールにお金を使いたくないという方は無料でも類似の物があったりするので探してみてください。私も良いツールが見つかったら順次また紹介していきたいと思います。