bravesoftにて受託開発を行うDX UNITの取り組みを、どのように実現していくかを紹介する本コーナー「DX事例紹介」ですが、今回はbravesoftのグループ企業をご紹介させて頂きます。
bravesoftは設立の翌年より中国でのオフショア開発を開始し、2021年4月現在「日本・島根」「中国・北京」「ベトナム・ホーチミン」「中国・大連」に4つのグループ企業を構えております。
プロジェクト始動後、基本的には要件定義・デザインなどの上流工程は東京本社で行うケースがメインですが、詳細設計以降の開発フェーズに関しては、東京本社で行うケースに加えて、上記の4拠点のリソース空き状況や特性などより、最適と思う会社に発注を行う、ニアショア・オフショア開発を行っております。
グループ会社紹介
bravesoft Vietnam Corp
名称 :bravesoft Vietnam(BSV)
設立 :2013年3月18日
URL :https://www.bravesoft.vn/
代表 :Truong Minh Vu (チュオン ミン ヴー)
住所 :1F Mirae Building, 268 To Hien Thanh Street, Ward 15, District 10, Ho Chi Minh City, Vietnam
bravesoft Vietnam(BSV)は2021年現在、bravesoftのグループ企業の中でも最も歴史のある企業となっており、設立から8年で多くのアプリを開発してきた実績がございます。
これまでマルハンアプリなどを代表する大規模開発をメインにしておりまして、近年ではベネッセ・コーポレーション様の案件(ClaCal・StudyCast・AI StLike)などをリリースしてきた実績がございます。
また、日本語が堪能なスタッフも多いのも特徴であり、更にはbravesoft本社を介さずにも日本企業とのやり取りも行っており、関連子会社ではございますが独自の営業スタイルを行っているのも特徴です。
<代表メッセージ:チュオン ミン ヴー>
・自社の紹介
bravesoft Vietnamは、Webシステムやスマートフォンのアプリケーションなどの開発業界では、まだ新しいながらも前途有望な会社であると思っています。
当社の開発者は、みなベトナムの一流大学出身者であるとともに、若くやる気にあふれ、能動的に最高品質の商品を開発するために日々努力を重ねています。自らのパフォーマンスが公正に評価されるため、彼らのモチベーションアップにつながっています。
自分自身がソフト開発分野で培った18年以上の経験を生かし、当社をさらに大きく発展させ、プロフェッショナルな開発者の集団になる、という決意のもと、熱意をもって業務に取り組んでいます。
・こんな仕事が得意です
クライアント様と一緒に設計工程からリリースまで案件を進めることを得意としております。
・今後の展望
「高い品質・大ボリュームの案件を担当する事ができること」、「社会に価値が高い商品を提供すること」を目標に挑戦を続けていきます!
北京勇软博盛科技有限公司
名称 :bravesoft Beijing
設立 :2014年5月20日
URL :https://www.bsbj.net/
代表 :田 力(でん りき)
住所 :北京市东城区广渠门内大街121号搜宝崇文大厦505
中国・北京にて2014年より開発拠点となったbravesoft北京は、
その中でも特に動画機能を搭載したアプリ開発実績が多く、これまでにTVerやTBSニュースの開発などを行った実績もございますが、最近では学研クラウドルームの案件などのジャンルを問わない幅広い開発を行っております。
また、bravesoftのグループ会社ではございますが、独自の営業活動も行っており、中国国内のアプリ開発なども行っているのが特徴です。
<代表メッセージ:田 力>
・自社の紹介
bravesoft北京は2014年に中国北京で設立されて8年目となり、現在10名の社員を抱えております。主に日本本社からの案件や、中国国内の案件を手がけています。中国国内の案件は主に政府系・中国石油化工・中国電力・中国外文局と首都空港の案件などがあります。
・こんな仕事が得意です
中国政府との取引に長けており、中国のwechatアプリの開発が得意です。
・今後の展望
営業においては、国内の案件の営業と将来的にはeventos(北京空港)の営業拠点となる事を目標としております。また、更に将来的には、日本→中国へのサービス展開(コンサル)や中国→日本への展開も検討したいと思っています。
開発においては、日本の案件を中心に開発を行って参ります。また、中国国内の案件については、北京だけで対応ができない場合は、大連の子会社と連携して開発していきたいと考えております。
brave Studio
名称 :brave Studio(ブレイブスタジオ)
設立 :2018年11月1日
URL :https://bravestudio.co.jp/
代表 :西村 洵輝(にしむら じゅんき)
住所 :島根県松江市朝日町480-8 松江SKYビル 306
brave studioは初の国内ニアショア拠点として、2018年11月より始動した拠点となります。
代表の西村は元よりbravesoft本社にて、eventos部門の責任者として就業しており、
かねてから故郷の島根県で起業したいという思いがあり、実現に至りました。
島根県はこのような企業誘致に積極的であり、2019年1月の調印式は多くのメディアに取り上げられました。
bravesoftが依頼する業務に加えて、自社でも営業活動を行っており、中でもRubyなど島根県発の技術をした案件を得意としております。
<代表メッセージ:西村 洵輝>
・自社の紹介
ブレイブスタジオは、島根でシステム開発を行っている会社です。
・こんな仕事が得意です
アプリ開発とWEB開発がメイン事業で、要件定義から運用までを全てこなすことができます。
また島根県発祥のRubyを使って、コストパフォーマンスの高いシステムを構築できるのも特徴です。
・今後の展望
今後は、受託開発で培った技術を、自社事業に応用し、ユーザーが欲しいと思えるサービスを展開していきます。
勇敢軟件科技(大連)有限責任会社
名称 :bravesoft Technology (Dalian)
設立 :2020年12月1日
URL:準備中
代表 :王 利艶(おう りえん)
住所 :中国大連市高新園区9号晟辉大厦402室
bravesoft大連は、2020年12月より事業をスタートした、bravesoftグループの中では最も新しい企業となります。
brave studio同様、元々起業を考えていて本社に勤務していた王の夢を叶えるべく、設立準備期間を経て、晴れて昨年より指導致しました。
現在はWeb開発の案件を中心に、代表の王も営業に駆けずり回り事業をスタートさせております。
<代表メッセージ:王 利艶>
・自社の紹介
bravesoft 大連は2020年12月に設立された会社で、WEBサイト開発事業やスマートフォンアプリの開発をメインとして行っていき、ビジョンとして「オフショア=品質が悪いこと」を革命することこそが、私たちの役目であると考えております。
・こんな仕事が得意です
1)提案力がある
普通のオフショアと比べて、よりよいユーザーやお客様の観点を立って提案を行うことができるので、日本企業の求めている要求を満たせると考えております。
2)コミュニケーション力がある
直接、日本企業の取引先とやりとりも可能です。
メインの取引先は日本企業なので、日本語コミュニケーションによる認識ズレが回避でき、保証できます。
3)日本企業のプロジェクトを携わる経験が豊富である
日本本社で10年間のプロジェクト管理の経験を培っておりますので、上流工程から保守まで全ての工程ができること。
※過去にWeb開発のプロジェクト管理は、40件以上あり、アプリ開発管理は20件前後の経験があり、全て納期通りにリリース致しました
4)その他
「サーバー構築ができる」「日本企業を求めている品質を確保できる」「納品物の仕様書など日本語で作成できる」「お客様のご要望を臨機応変な対応ができる能力を持っている」点も得意と考えております。
・今後の展望
日本側のお客様がオフショア側にどんなものを求めているのか、オフショア側がどこまでできるのか、両方のことを把握しているからこそ、bravesoft大連支社ではオフショア開発の革命を必ず成功できると信じています。
今回bravesoft大連支社の社長という重役を任され、嬉しい反面にどうやって「オフショア=品質が悪い」イメージを変えることができるのか、今まで以上にお客様から信頼を得て、bravesoft大連支社に仕事を任せて頂けるのかが私にとって一番の使命だと思っております。
bravesoft大連支社(勇敢軟件科技(大連)有限責任会社)は今後ども、たゆまぬ歩みで日本側が求めている高品質を追求してまいります。長年に渡って築きあげてきた信用という財産を基盤に、新たな事業に挑戦し続けるbravesoftグループにご期待下さい。単価が安いだけではなく、お客様が求められている質を満たすため、我々は最新な形のオフショアを作るため頑張り続けます!
グループ企業との取り組みに関して
これらのグループ会社との取り組みに関しまして、
bravesoftの受託開発を行うDX UNIT内、Next Innovation事業部の古岡部長とシン副部長にヒアリングをさせて頂きました。
ー現在、これらのグループ企業との取り組みはどのような手法で行っているのでしょうか?
古岡「DX UNITのマネージャー陣と、グループ会社4社の代表者を交えた5社MTGを定期開催しており、そこでプロジェクトの進捗管理や、リソースの確認などを行っております。これまではBSVは本社+BSV、北京は本社+北京という形の2社MTGを行っていたのですが、以前にインタビューで青木が答えていたように、bravesoft全体の底上げ・レベルアップを行う為には、我々とグループ会社全体がONE TEAMになる必要があると考えております」
ーbravesoftのグループ企業とのやり取りで優れているポイントはどのような点となりますか?
シン「コミュニケーションに関しては高いレベルでできていると思っております。ベトナムと中国には時差がありますが、就業開始時間を調整しておりますので、そこでのコミュニケーションロスは起きません。あとは何と言っても、創業以来ずっとオンラインでコミュニケーションを取っていたので、リモートMTGにも慣れていて強いところですね笑」
古岡「更に補足すれば、グループ企業とのチームビルディングも行っている事で、よりONE TEAMである事を目指しております。“海外子会社のエンジニアの顔が分からない”という状況は双方でも良くないので、やはり同じプロジェクトに関わるのであれば、開発メンバーが誰で、どんな事を考えて進めているのかが分かる状態にしたいと思っています。中国チームは国内外メンバーでリモートランチに取り組んだり色々な事をやっておりますね」
ーこれから、bravesoftのグループ企業との取り組みでどのような事を実現していきたいですか?
シン「文化や国境を超えて、双方向に刺激し合い、成長できる環境を創っていきたいですね」
古岡「こうして世界や国内地方のメンバーと一緒に仕事ができるというのはとても面白い事ですので、やはり規定の概念を越えた仕事をしていきたいと思います。例えば日本とベトナムで共同でアプリを作って国家事業としていく事とか…色々な可能性があると思っていますので、そうした取り組みを行い、日本全国・全世界にbravesoftの名前を轟かせていきたいですね」
ー最後に、bravesoftのグループ企業と一緒に仕事をする事に興味のあるクライアントに向けて一言お願いします
シン「これまでに説明させて頂いた通り、“オフショア=コミュニケーションが取りにくくて品質が落ちる”みたいな事は発生しませんので、ご安心して頂ければと思います」
古岡「弊社の国内・オフショア開発においての価格設定は、他社様と比較した際に若干割高であると考えております。しかしながら、我々はこれまでの開発で得た知見やノウハウ、更には企画・グロースしていく力があると考えておりますので、“bravesoftを選んで良かった”と思って頂けるようなプロダクトを提供して参ります!」
今後の展望
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、
オンライン化・リモート化は推進され「時代が10年進んだ」と言われております。
イベント業界では「オンラインイベント」の需要が高まり、自社事業のeventosはオンライン化に舵を取っておりますが、その中で、受託開発部門においてbravesoftがDXを推進していく為には何が必要であり、今後はどのような方向性を目指していくのかを、DX UNIT統括の青木にも最後インタビューを行いました。
ーコロナ以降においてはクライアント様の取り組みにおけるDX化はありますか?
青木「元々、我々が提供しているサービスがWEBやアプリであり、既にDX化ではあるのですが、ベネッセコーポレーション様などは、これまで行っていたオンライン施策を更に発展させて、リモートでの授業などを開始しておりますね。こうした今までの業務を更にDX化させていく取り組みは、より一層進んでいくと思っております」
ーその中でbravesoftが提供できる価値観はどのような点となりますでしょうか?
青木「我々がこれまで行ってきた事業がDX推進となりますので、実績と経験を多く持っている点ですね。具体例で言うと、これまで紙で運用していた書類をWEBに転換して、コストカットや”ハンコを押すために出社する”ような旧態依然の取り組みを無くすなどの実例もございますし、DXに関しては多くのノウハウを持っておりますので、そうした提案ができる点が強みと考えております」
ーDX化を検討している企業様に向けて何かメッセージはありますか?
青木「我々受託開発を行う部門としては、あくまでお客様の要望ありきでビジネスがスタートしますので、まず、その切っ掛けとなる第一歩で弊社にご相談頂ければ、どのようにDX化をしていくかを一緒に考えていきたいと思っております」
ー最後に、今回のテーマである”グループ企業”単位で、DX推進に取り組んでいく点からも一言お願いできますか?
青木「オフショアの失敗は”現地との温度差”とは色々な所で聞く話ですが、我々はグループ会社全体で、我々bravesoftが遵守するbrave spiritsと言う行動憲章を浸透させております。そのひとつに”チームワーク”と言う項目があり、 “優れた成果はいつでも素晴らしいチームから生み出される。そして、チームは一人ひとりの可能性を何倍にも広げる”と始まるのですが、これに尽きると思っていますね。例えばベトナムのAR技術はかなり高く、そうした技術を見て日本のエンジニアの刺激になっていたり、そのような刺激や相乗効果が毎日色々な所で起きている、我々はそんなチームであり、全員がプロフェッショナルであると考えておりますので、もっと視野を広げて、世界中を巻き込むビジネスに取り組み、チームで世界をワクワクさせる技術を提供していきたいと考えております」