みなさんこんにちは!

アプリ業界が発展する昨今、UI/UXの重要性が叫ばれるようになってきましたね。

そこで今回は、100本以上のアプリ実績を持ち1000万DL以上を稼いできたS.Jが、
UI/UXを企画・設計をするにあたって初心者が陥りやすい5大ポイントを書いてみます。

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※その前に・・UI/UXは超重要!

UI/UXとは、

ユーザにカンタンに操作させるための表示手法(UI)と、
ユーザに満足な体験をさせるための表現手法(UX)

のことですが、

アプリの時代になり、このUI/UXがビジネスの成否を
分けると言っても良いぐらいに重要になっています。

例えば今や誰もが使っているスマートニュースですが、
UI/UXの力でYahooニュースアプリを超えるユーザ満足を得ています。
ブランド力、記事の質、PR力、会社の体力などでことごとく不利であっても
UI/UXに十分な競争力があれば互角以上に戦っていけるという良い例でしょう。

これからの企画者は、単に画面構成や機能だけでなく、
ユーザ体験も含めたUI/UXを設計する能力が求められていくはずです。

それでは、アプリのUI/UX初心者が陥りやすい5大ポイントをご紹介します!

 

罠1. アイコン/タイトルを軽視する

最初にして最大の罠ともいえるアイコン/タイトルについてです。

アイコン/タイトルはユーザをアプリに引き込むための最初のUXと言えるでしょう。

下記はニュースカテゴリランキングの上位と下位の比較です。

newsrank

こうしてみても、上位のほうがアイコンにもタイトルにも力を入れており、
ユーザに期待を持たせるものになっていうのではないでしょうか。

アプリを開発していると大変さに気を取られて、
アイコンやタイトルの制作がおろそかになってしまい、
単なる企業ロゴやアプリ名だけが表示されている場合がありますが、

それはとてももったい無いですよ!

より気の利いたアイコンにしてアプリが高品質であるイメージをもたせ、
キャッチコピーを兼ねたタイトルにして魅力を最大限アピールしましょう。

皆さんも居酒屋で飲みながら、

「この店、外の看板や店構えをもう少し目立つようにすれば繁盛するのになー」

と思ったことは無いでしょうか?
街の商店街と同じことがストアでも起きています。

アイコンやタイトルは、言わばそのアプリの看板とも言えるもので、
ある意味中身以上に大切かもしれません。

しかも比較的コストがかからない割に効果は絶大です。

アイコン/タイトルは十分な情熱をかけて作成しましょう!

 

罠2. チュートリアルが長すぎる

これは皆さんもユーザとしての経験がありますね。

チュートリアルが長いと途中からスキップされてしまうか、
アプリを辞められてしまうかもしれません。

長い文章を読ませるのも良くないです。
文章の場合は1,2行で済むように簡潔にし、
なるべく図や写真などのイメージを使ってわかりやすく表現しましょう。

また、起動時に一括で読ませる形ではなく、
パズドラのように、遊ばせながら少しずつ読ませていくのも有効です。

まず起動してすぐにちょっとした楽しみをユーザに与えて
このアプリをもう少し使ってみるという思いにさせなければ、
チュートリアルをじっくり読む気にもなりません。

ユーザはあなたの知り合いでも無く、同様のアプリは世の中に無数にありますので、
ちょっとでもイラッとされたらすぐに捨てられると胸に言い聞かせましょう。

また、至高のUI/UXとは誰でも直感的に使えるようなUI/UXなので、
逆にチュートリアルが無くても使えるUI/UXを目指していきましょう!

 

罠3. ひとつソースでiPhone/Androidの両OSで動かそうとする

アプリをリリースするときは、
iPhone,Androidの両OSに向けて配信したいケースが多いですね。

普通はそれぞれ違う言語で開発するため、ほぼ2倍のコストがかかってしまいます。

そしてその問題を回避するために、
1つのソースで両OSで動作させるような技術がいくつか存在します。
(=ハイブリッド型開発)

ハイブリッド型の仕組みで代表的なものは、

・Titanium
・PhoneGap
・Adobe AIR
・Unity

などです。

ですが、、

経験的には、確かに初期開発コストは節約できるときもありますが、
それ以上に後で後悔することが多いです!

ハイブリッド型にはいろいろとデメリットもあります。

・簡単な実装はできるけど、複雑な実装が出来ないこともある
(たとえば動きのある描画やアクセス解析のSDKを入れるなど)
・動作が重くなることが多い
・それらのツール自体にバグがあると直せなくて困ってしまう
・Appleがこれらのツールをよく思っておらず続く保証がない

などです。

またたとえば、

・HTML+javascript(WebView)

もハイブリッド型の1種であると言えますが、
やはり速度や機能の限界からHTMLよりネイティブ開発を選択することが多いですよね。

基本的にはハイブリッド型はあまりオススメできませんが、

下記のような場合は良いかもしれません。

・一定の期間内だけ使うようなアプリ
・UIのサクサク感がそこまで問われないアプリ
・英単語帳などのシンプルなアプリ

 

罠4. WEBの常識にとらわれる

アプリ業界にはWEB出身の人が多いですよね。

そういった人はWEBと同じ発想でアプリのUI/UXを考えることが多いため、
WEBでの常識にとらわれてUI/UXでつまづくことが多いようです。

WEBとアプリの最も大きい違いは、ページの概念だと思います。
WEBでは多数のページ同士をリンクでつないでいきますが、
アプリではページやリンクという概念は存在せず、
UI設計のありかたも全く違ったものになっています。

この違いは例えば下記のようなところで現れます

・アプリではトップページやホームのようなものは大抵不要
・サイドメニューで各ページへのリンクを置くことも不要
・サイトマップのようなものも不要
・ヘッダー・フッターのようなものも不要
・アプリは1画面内でなるべく頑張り、画面遷移はなるべく減らす
・ボタンや画像などの要素は減らし、出来る限りシンプルに。

などなど他にも多数あります。

WEBの経験者は、とにかくWEBの常識を一旦消し去ってみましょう!

 

罠5. パワポや紙だけで設計してしまう

WEBの時代はパワポなどでページの設計をして、
ページ同士をリンクでつなげるというシンプルな形でした。

アプリの時代ではページという概念は全く違うものになり、
同じ画面でもダイナミックにサブ画面やボタンが現れたり消えたりしながら、
インタラクティブに操作していきます。

WEBの時代ではパワポや紙でページを設計してその後HTMLで
流れを確認していればよかったですが、
アプリの時代はより動きの部分の検討も必要になるため、
パワポや紙だけでは十分なイメージや使用感が掴めず、
結局開発し終わってからUI/UXを変更したくなってしまうことは多々あります。

それをさけるためには、

Prottなどのプロトタイプツールで設計してみる
・アプリでモックとしてUIの部分だけ先に開発する

などをして、なるべく本番に近い操作の流れを体感しながら、
どのようなUI/UXにするかをじっくり再検討・設計する方式が望ましいです。

パワポはあくまでもその前段階の基本的な画面構成の検討までにしましょう!

 

さいごに

以上、UI/UXにおける注意点を述べさせていただきました。

もちろんこれはごく一部のキホン的な注意点ですが、
UI/UXの世界は奥が深く、常に最高を追求する姿勢が重要だと思います。

せっかく開発するアプリなら、UI/UXに徹底的に拘って、
ユーザに毎日愛用してもらえるようなアプリにしたいものですね。

それでは!

投稿者プロフィール

SJ
SJ
これまで100本以上のアプリ開発に携わり、
1000万を超えるダウンロードを稼いできました。
スマホ研究部では幽霊部員として日々活動しています。