普段から日本でのストアとかは見ていて、どんなアプリがランキング上位にきているはお気づきかと思います。
これから何回かに分けて海外ではどうか?というのを紹介していこうと思います。
まずは、通常アメリカとかが多いと思いますが、あえて先日私が現地視察した「バングラデシュ」を紹介します。
まだまだ経済的には発展中ではありますが、オフショア先などとしても注目されており、経済的な大きな発展が期待されている国ですので、知っておくと今後いいかもしれません。
補足:興味があるかたは、現地レポートの<前編>を<後編>を見てみてください。
1. OSのシェア
まずはOSのシェアの状況を見てみましょう。日本だと今はほぼiOSとAndroidで半分くらい(少しiOSが多いくらい)と言われております。一方、新興国ではAndroidユーザーのほうが多いというのは聞いたことがあるかもしれないですが、バングラデシュはどうかというと、、、、
97%のユーザーがAndroid!!
ほぼiOSのユーザーはいない状況ですね。おそらくバングラデシュだけをターゲットにする方は少ないかと思いますが、その場合はAndroid一本に絞っても良いかと思います。どうしても端末コストとかを考えるとAndroidに流れていくのは仕方ないですね。今後経済発展に合わせてどうなるかがポイントかと思います。
なお、英語ができるイメージが強いですし、ガンガン英語でも話すのですが、全員というわけではありません(教育をそれほど受けてない人も一定数いるので)。そのため、言語としては、現地のベンガル語と英語の両方で対応するのが良いかと思います。
2. アプリのランキング
アプリを紹介する前に、Android のアプリのランキングを見てみましょう。(2020年4月14日時点)
ここから読み取れるところとしては、わりとコミュニケーションツール系が多いところでしょうか。バングラデシュの人は、とにかく喋ることがとても好きな人達です(私が言ったときにもよく話をしていました。話すことが娯楽の一つといっているくらいです)
そのような文化がアプリのランキングにも反映されていて、アプリを使ってもコミュニケーションを取りたいといった背景が読み取れると思います。
3. アプリ紹介その1
まずは王道といえば王道にはなりますが、日本と比較したときに珍しいのは「Facebook Lite」かと思います。Facebookの機能をもっているのですが、Facebook と比較して、軽く&通信量を少なくしているアプリになっています。
なぜ必要かというと、経済的な面でスペックの良い端末が普及しにくいことや、通信スピードがまだ遅い環境においては必要になってきます。これから成長が見込まれるバングラデシュですが、経済的に裕福ではない人や4Gではない地域もあったりします。その結果が「Facebook Lite」の上位ランクにはいる要因かと思います。
数年後には変わる可能性がありますが、現状からすると、バングラデシュや発展途上と言われる国では、アプリのパフォーマンスやネットワーク環境が悪い前提での開発が必要になるかと思います。
ちなみに、以下がFacebook Liteの画面となりますが、通常のFacebookともそこまで差はないのが確認できるかと思います。
4. アプリ紹介その2
次に紹介するのは、コミュニケーションツールの「IMO」です。ビデオ電話だったり、メッセージ機能などいわゆるコミュニケーションツールに必要とされている機能は一通りあります。色々見ていると結構サクサク動くというコメントが多かったりするので、こちらもFacebook Liteに通じる理由がありそうです。また、日本で言うLINEとかもそうですが、一定数ユーザーが使い続けるとコミュニケーションツールの場合、なかなか離脱しにくい(つながっている人がいるので)という理由もあるかと思います。
一方、MS Messenger もランキングに入っているところを見ると、人との繋がりによって使い分けている可能性はありそうです(日本でもFacebookは仕事でつながっているひとで、LINEは友人とか)。逆に言うと、いわゆるコミュニケーションツールでランキング上位に切り込んでいくのは結構難しいので、差別化をしていく必要があるかと思います。
UI/UXの面ではFacebook Lite同様パフォーマンスの考慮と、IMOなどからもシンプルさが重要になりそうですね。
5.アプリ紹介その3
最後に、こちらでも弊社中国人エンジニアが中国のキャッシュレス事情についてまとめていますが、生活を大きく変えたキャッシュレスがどうかを見てみます。
現地の人にも聞きましたが、バングラデシュ産のキャッシュレスアプリもあります。ランキングのトップにも入っているのがわかると思いますが、その名も「bkyash」というアプリです(おそらくbはbangladeshのbかと思います)。
残念ながら、中国と違って、路面店とかどこでも使える感じはなく、ホテルにもなかった(安い)ので、高級ホテルとかデパートとかまだまだ限定的かもしれません。私もお腹を壊したくらいなので、まだまだ普及率を上げるには時間がかかりそうですね。
以下ホームページでも紹介されている、アプリの画面となりますが、結構シンプルなデザインになっているかと思います。上記で紹介してきたアプリを見ても、デザインゴリゴリというよりシンプルでサクサク動くほうが好まれる可能性が高いと思われます。
ちなみに、、、、ベンガル語なので、私はさっぱりわからないですが、紹介動画もYoutubeにアップロードされているので、興味がある方見てみてください。
6.簡単なまとめ
というわけで、あまり日本では目にすることがない、バングラデシュのストアランキングを元にアプリを紹介してきました。
今後の経済成長が注目されている国でもありますし、新しい技術が生まれるといったところまでではないですが、ITの教育だったりエンジニアも増えてきている国なので、注目されるといいかと思います。なかなか日本の企業がアプリで切り込むことはないかもしれないですが、自社ビジネスを広げていくためのマーケティングツールとしてアプリというのは考えられると思います。その場合、上記をまとめると、パフォーマンス(アプリ自体の動きとネットワーク)そしてシンプルにというのがポイントになってくるかと思います。
弊社では、海外へのアプリやシステム展開の支援もさせていただいております。このような海外のアプリなどの調査も行っておりますので、ご要望がありましたらぜひお問い合わせください。
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