こんにちは、クリエイティブディレクターのイメジです。
こどもってものすごく「クリエイティブ」ですよね!

うちの息子(4歳)もみのまわりのものを別の何かに見立てたり、状況にあわせてあそびのルールを提示してきたり、その瞬間を楽しむための発想がすごいなと日々感心しています。
自分のことを回想してみても、たとえば公園にサッカーゴールがなくても人数が足りなくても、自分たちでルールをつくってその場を「あそび場」に変えたりしてましたよね。

きっと、そんな風に仕事や環境をかえられたら、いま以上に「いいものづくり」ができるんじゃないかと思ったので、今回は「会議をあそび場にかえるUX」を紹介したいと思います。


目次
・魔法のUX
・付箋をつかったブレスト
・ランダムな最小ペアでディスカッション
・ユーザーになって体験してみる


はじめに
こどもたちがあそびを楽しむ重要な要素に「親と子」「先輩と後輩」などの区別がないことがあると思います。でも実際の仕事では会議テーブル越しに「発注者と請負者」の関係に分かれてしまうことも少なくないですよね。
たとえば提案したクリエイティブを「評価してもらう」だけの会議だと、緊張もするし楽しむのってなかなか難しいです。

でも評価する側とされる側の区別がなくなると、いっきに相手は「一緒につくる仲間」になり、会議は「あそび場」に変わっていくはずです。

魔法のUX(会議はみんなが参加すると楽しい)

では、どうしたら「一緒につくる仲間」に近づけるのか、その方法を考えてみたいと思います。
たとえば、こどもたちがあそんでいる中で誰かひとりが輪の外にいたり、つまらなさそうに無言でいるのってどうですか?楽しそうな「あそび場」ではなさそうですよね。

会議も同じです。その場にいるみんなが参加(発言したり提案したり)している会議は「いいものができる期待」に満ち溢れてきます。

それではブレイブソフトが実践している「会議をあそび場にかえるUX」を紹介していきたいと思います。

付箋をつかったブレスト


テーマに沿って参加者全員が付箋に思いつくアイデアを自由に書いてもらいます。ポイントはどんなアイデアでもいいので多く書いてみること。ファシリテーターはアイデアを評価・批判せずに膨らませることがコツです。アイデアの質ではなくとにかく枚数を競うくらいの方が楽しくなるかもしれません。

ランダムペアでディスカッション


参加人数が多くなると誰かの意見や場の雰囲気に左右されることってありますよね。そこでおすすめなのはペアを組んでディスカッションする方法です。1対1なので自然と発言が生まれて活発なディスカッションがしやすくなります。ポイントは回数を増すごとにランダムなペアから、職種や考えの近いチーム(2~4人くらい)に変えていくことです。こうすることでひとりひとりが自然と参加しやすく楽しいディスカッションが行えます。

ユーザー目線で同じ体験を共有


今回最後のおすすめは、みんながユーザーになって体験(検証)してみることです。弊社サービス「HONNE」を例にあげると、Googleスプレッドシートなどをつかって、各々が本音を投稿したり、誰かの本音にコメントやいいねを素直にしてみます。こうすることで実際のユーザーに近い体験ができるだけでなく、プロジェクトメンバー全員が同じ体験をしたことになります。そのため、誰かの体験に共感したり、体験した感想を共有しやすくなり会議での発言が豊かになっていきます。


さいごに
せっかく誰かと一緒にサービスをつくるんだから「楽しいものづくり」にしたいですよね。
今回紹介した方法もあくまでも一例でしかないので、ぜひプロジェクトやメンバーに合わせてカスタマイズしてみてください。