bravesoftは本日発表されたグッドデザイン賞2022におきまして、自社プロダクト「eventos」、パートナープロダクト「StudyCast」「AI StLike」(共にベネッセコーポレーション株式会社)の3部門にて受賞いたしました!
本日は、パートナープロダクトのUI/UXデザイン事業部の責任者であり、CDO(チーフ・デザイン・オフィサー:最高デザイン責任者)の青木、青木と共に長年bravesoftのUI/UXデザインに携わってきた井上、そしてチーフデザイナーの劉の3人のデザイナーによる、受賞に至るまでの経緯をインタビュー形式で紹介させていただきます。
プレスリリース
https://www.bravesoft.co.jp/news/press/2022/1754/
受賞ページ
eventos :https://www.g-mark.org/award/describe/54394
StudyCast:https://www.g-mark.org/award/describe/54367
AI StLike :https://www.g-mark.org/award/describe/54366
グッドデザイン賞3つ受賞は、デザイナーが順調に成長できた結果
ー それでは、この度bravesoftが3年ぶりにグッドデザイン賞を受賞したことに対して、デザイナーの皆さんにインタビューをさせていただきます。まず、3年前の2019年にマイナビ様が提供する”農mers“でグッドデザイン賞を受賞しましたが、受賞前と受賞後で何か変わったことはありましたか?
青木「bravesoftに新しく『デザイン』の価値を示すことができたことで、クライアントや求職者からの期待値が高まったと思います。また次の受賞を期待する様なプロジェクト毎のコミュニケーションも増えていきましたね」
井上「会社として賞を取れたのは非常に喜ばしいことですが、個人としては賞を獲ること自体が自分のスキル向上に繋がってはいないと思っているので、“(自分の)期待値が上がってしまった”という印象ですかね(笑)」
劉「私は受賞したことで、bravesoftがデザイン力の強い会社であると他の競合と肩を並べることができたことは非常に良かったと思っております。ですが、個人としては資料作成くらいでしか貢献できなかったので、“次は自分のデザインで受賞したい”と思いましたね」
ー 三者三様のご意見、ありがとうございます(笑)そして、今回3年ぶりに応募を行い、受賞の運びとなりましたが、ちなみに2020〜2021年の前々回、前回に応募しなかった理由はあったのでしょうか?
青木「2014年の入社から2019年までは、デザイナーを中心とした組織のマネージメントを行い、チームを鼓舞するひとつの目標としてグッドデザインの受賞を掲げてきました。その翌年からは、パートナープロダクト事業全体の統括を任されたこともあり、エントリーに至る様な活動は各プロジェクトチームに委ねていったのが背景です。2022年からは兼務でUI/UXデザイン事業も担当することになったので、『まずは初心から』ではないですが、改めて挑戦をすることに至りました」
ー それでも3本受賞するというのは、青木さんも良い意味で予想外だったのではないでしょうか?
青木「これまでも、800本を超えるアプリ開発に携わるbravesoftなので、グッドデザインも1本に留まることなく、多くの受賞ができるような企業へと挑戦したいと計画していました。途中組織変更もありましたが、その間につくりあげてきたプロダクトがこういった結果に至ることができたのは、メンバーの挑戦と成長に尽きると思うので、期待以上の結果だと思います」
ー 今回、”eventos”、”StudyCast”、”AI StLike”の3点が受賞しましたが、応募はどのような基準で選出したんですか?青木さんが”これを出そう”みたいな感じでイニシアチブを取ったんですか?
青木「eventosに関してはこれまでも応募していた経緯もありますし、グッドデザイン賞の”G”マークがつくことで、ひとつでも多くのイベントに導入され、活用してもらいたいと思い応募させてもらいました」
井上「StudyCastに関しては、2年前位からリブランディングの計画を立てて、そのロードマップの中に“グッドデザイン賞”はマイルストーンとして掲げていたので、応募は必然でした」
劉「AI StLikeはこちらから応募を提案させていただきました。StudyCastと担当者も一緒でしたし、スムーズに応募に至りました」
青木「他にも候補はあったのですが、リリースの時期やプロダクトのグロース状況などを検討しながら、この3つに絞って応募しましたね。来年以降もクライアントと一緒に応募できるようなプロダクトをつくっていきたいと思っています」
デザインがプロダクトの価値を引き上げることを実現
ー それでは、受賞した1作品ずつ振り返って頂きたいと思いますが、まずはbravesoftの自社プロダクトでもあるeventosからお聞かせください。本サービスは元々、2018年より青木さんがデザインを手がけておりましたね。
青木「eventosは2018年にフルリニューアルを行ったのですが、そのタイミングで自分が意識していたのは“わかりやすく、イベントを制作できる”点ですね。硬い管理ツールではなく、楽しく使える管理画面を意識しました」
ー そしてリニューアルを経て、途中からは劉さんがデザインを担当しておりますが、劉さんはどのような点を意識しましたか?
劉「eventosは機能がどんどん増えており、機能アイコンもどんどん増えているのですが、アイコンは少しでも使用する方がわかりやすいように意識しております。あとはカスタム性が強いサービスとなっておりますので、色々な要素が追加できることを、使用する方が分かりやすいようなデザインは意識しています」
青木「eventosは2019年に応募した際は2次審査で落選してしまったのですが、その時には今ほど機能もありませんでした。3年が経って機能もアップデートされ、更にはコロナを経て”オンライン”、”リアル”の両方に対応できるようになった点では、時代に合ったサービスを提供できたと思いましたね」
ー 表彰のコメントにおいても、”コロナ禍においてリアルイベントが開催できない時代に社会的にフィットした”などの理由がありました。
劉「クリエイティブもですが、サービスコンセプトのデザインが良かったと思っています」
ー 続いてはStudyCastについてご紹介お願いします。こちらは井上さんが担当されたデザインですが、デザインに込めた思いなどはありましたか?
井上「StudyCastはサービスコンセプトとして、“学べば学ぶほど世界が広がる”を掲げています。その為、このアプリを使用した前後で、体験したユーザーに何かしらの“変化”もたらすことは意識しました」
ー 具体的にはどのような”変化”なのでしょう?
井上「アプリを使うことで自分にあった勉強方法を発見できたり、友人やライバルと切磋琢磨することで、わからなかった問いの答えがわかるようになるなど、小さい変化でも起こればいいなと思っていました。ビジュアライズの面でも色が移り変わるグラデーションをメインカラーとして採用したり、有機的な”波”を使っていろんな自分に成長できる可能性を演出したりしています。」
ー 青木さんはプロジェクトを統括しておりましたが、デザインをどのように捉えていましたか?
青木「StudyCastの企画が始まったのは2018年中旬で、以前にベネッセコーポレーション様とのインタビューでお話いただいた通りで、その頃は”オンラインで一緒に学習する”と言う文化は一般的ではありませんでした。しかしながらスマートフォンの普及や通信環境の改善などを通して、学習体験も大きく変化するなかで、サービスを飛躍させることができました。そのような時代が変わっていく中で、ユーザーに親しみがあるようなデザインを制作することができたのはとても良かったと思います」
ー 需要タイミングもですが、デザインも需要を後押ししたイメージですかね?
青木「そうですね、デザインがプロダクトの価値を引き出したと思っておりますので、その点は非常に良かったですね。
ー 続いてAI StLikeに関してお聞かせください。AI StLikeは過去のインタビューでは”今までで一番ベネッセらしくないデザイン”を意識したという会話もありましたね。
青木「AIを使った学習コンテンツとして、デザイン面ではこれまでにない新しさを伝えたいというリクエストをいただいておりました」
劉「目に優しいダークモードを基調とし、長時間勉強で使用しても目が疲れない点を意識したり、次の問題に進む際などでもUIが邪魔にならないようなデザインを意識しました。本気で勉強したい人には使いやすいアプリであると考えております」
ー 審査コメントには”つまづきフォロー設計などのUI/UXがユーザーから高く評価”とコメントがありますね
劉「問題を解くと、その解説が出て、類似した問題が出題され、その後に”本当に理解しているか”を問う問題が出題されるのですが、この設計は色々と考えました。この点を評価されたのは非常に嬉しいですね」
これからも”デザインの価値”を会社に提供していきたい
ー それでは月並な質問ですが、受賞できた率直な感想をいただきたいと思います。
青木「素直に嬉しいですね。eventosに関しては2016年から数年かけてひとつの価値を実現できたこと、StudyCast、AI StLikeに関してはお客様とのリレーションを構築し、結果を出せたことを嬉しく思います。そしてbravesoftという開発会社にデザインという新しい価値を作ることができましたし、長く部署で貢献したメンバーがこうして成長して受賞できたのも非常に嬉しく思います」
井上「以前にインタビューでも答えましたが、農mersの時は、”自分の貢献度”がそこまで高くなかったのでそこまでの達成感がなかったんです。ですが今回のStadyCastは最初から”取る”と宣言し、実際に受賞できたことは非常に嬉しいですね。その上で、このグッドデザイン賞がハードルが高いのは知っていたので、他のサービスでも取れたことは嬉しいです」
劉「自分は世の中に出たアプリをユーザーに使ってもらうだけで嬉しいのに、このような賞を受賞することができたのは本当に嬉しいですし、自信になります。これまでは言われたものだけ制作していましたが、自分が考えたものを作れるようになりました」
青木「今回は“展示”にも力を入れました。2次審査は名古屋で行われたのですが、名古屋までデザイナーとエンジニアが出張してレイアウトを調整し、審査員が読みやすかったり、印象に残りやすいようなレイアウトや展示を考えました。この点は今年の新卒入社のRさんが非常に頑張ってくれましたね」
井上「搬入を業者に依頼するのではなく、自分たちで行ったのは意味があったと思っております」
ー それでは最後に今回、こうしてグッドデザイン賞を受賞することはできましたが、今後はどのようなデザイナーを目指していくのか?サービスやチーム、会社をどのようにしていきたいかなどの展望をお聞かせいただければ!
井上「まだまだ“通過点”と思っております。StudyCastはまだまだ使いやすくなると思うので色々とアップデートしていきたいと思いますし、個人としてはみんなに愛されるアプリを作れるデザイナーになりたいと思います」
劉「エンドユーザーの声が一番大事ですし、ストア評価が上がるのは賞を取れるくらい嬉しいので、担当するアプリのクオリティを上げていきたいと思います。その結果、今回のように賞をいただければ嬉しいですね」
青木「今までもこれからも、どんどんデザインの価値を会社に作っていきたいですね。今回の受賞を振り返ると、そもそもの企画やコンセプトが良かったなどで、自分たちが携われていない部分もありますので、これからはもっと企画から入っていき、自分が関わる領域の大きさはこれからも目指していきたいですし、そういう価値をこれからも作っていきたいですね」