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初めまして。
eventos の何でも屋 タッキーです。

 

今回はeventosの成長というだけではなく、イベント業界全体の成長eventechを実現する上で、

  • イベントの今を知る為に
  • eventosを見える化する為に

データを使い始める事に奔走した話をします。

 

特にスタートアップ toB SaaS事業においてカスタマーへのデリバリーは最優先事項である事が多く、

バックヤードの仕組みや蓄積されたデータの利用・活用は意外と疎かにされがちな事が多々あると思いますので

このフェーズの方に役立つような内容ができればと思います。

 

1.サービス選定をする

eventosでは数年前はBIツールといえばという事で、tableau を利用していました。

ただ前述の通り、疎かにされがちな中で以下のような課題が発生しました。

  • 思ったようなデータが取得できない
  • 最低限出来たとしても、本当に顧客が納得出来るレポートが出せない
  • 自分しか使わない(使えない)
  • その状態でとても高機能で優秀なtableauを持て余してしまい、利用するコストに見合わない
    ※tableauは前職でも利用していましたが、とても優秀なBIツールだと思っていますが「今」じゃなかった

結局1年間のライセンスで更新はしない事を決断し、データ活用という目的は白紙の状態で再スタートしました。

1-1.要件

  1. コストが安い事
  2. 専門知識がなくても利用できる・始められる容易性がある事
  3. 導入がし易い事
  4. スモールスタートでテスト出来る事
  5. 利用者の増加に伴うスケールがし易い事
  6. そもそもeventosと接続できるサービスである事

ここら辺を軸に考えていきました。

 

1-2.Metabaseに決定

コスト面で考えるとオープンソースのものに絞られました

そこで、この時点でredash または metabase の2択に自分の中でなりました。

※レポートを利用しない場合は単純なDB接続のツールもありますが(workbench等)これはセキュリティや非エンジニアによる意図しない操作によるデータ破壊を防ぐ為、そもそも除外しています

 

機能面や接続の要件としてはあまり差分はなかったので

 

最終的にスモールスタートや導入のし易さの観点を考慮した時

metabaseはアプリ版が存在するのでダメだったらコストをかけずに、すぐ辞められる事

その後AWSのCloudFormationのテンプレートが用意されているという事

という事でmetabaseを採用しました

 

2.導入までの流れ

metabaseの導入方法などは日本語解説している所もかなりあるのでここでは割愛しますが

まずはアプリ版をダウンロードし接続し利用を試験的に導入してみました。

アプリ版のUIUXよくない部分もありましたが、何ができるのか確認するだけなら十分でした。

 

2-1.テスト利用してみる

eventosで利用しているチケット機能の作成情報は1個ずつ入らないと確認できません。

eventos_チケット編集画面

なのでチケットをたくさん作るカスタマーの方はチケットデータにミスがないかを確認するのがとても大変です。

これを以下のような形で全チケットの情報を確認できるようにしてみました

チケット_metabase

またCSV出力もできるので、1個ずつ項目が間違っていないかEXCELやnumbersでチェックしつつ問題ないかも確認できるようになりました。

 

クエリを直接書いたりも勿論出来ますが、

画面上から絞り込み・結合もできるのでSQLの知識がなくても実現できるのは最低限知識がある人にとってはとても容易であり

tableau時代の最低限利用する事と遜色ない事が実現出来るといった感触でした。

 

2-2.自分以外にも利用してもらう

次に他のメンバーに対して試験利用をしてもらう事にしました。

カスタマーからの依頼でスタンプ機能の利用結果を週報的に定期出力する作業があったのですがこれが管理画面で1個ずつ出力するのが構成上とても大変という依頼でした。

metabaseのアプリをフォローしつつセットアップしてもらい、こちらで作ったクエリをmetabaseのアプリに保存〜CSV出力までのフローを試してもらい簡易に出力できる事が理解でき、課題解決に至るだけではなく

私の手から離れて、担当者だけで実現できる環境が用意できました。

 

2-3.試験期間を終えて

このような依頼が増えていくにつれて、作成したクエリの数だけニーズがあるという実感をし、

eventosで考慮出来ていなかった運用が生まれている事実を現実として受け止めつつ

市場へ投下する優先すべき機能開発の手を止めないまま、今まで痒い所に届かなかった事をカスタマーに提供できるのであれば・・・。

と本格的に導入する事に決めました。

 

次回は本格導入へ続きます。